公的資金投入に関する緊急提言
−金融に求められる課題が調達から運用へと変化するなかで−

1997年11月28日

本資料は、緊急提言の背景にあるわれわれの認識を説明資料として取り纏めたものである。

  1. 現状認識
    1. 破綻処理原則において日本はむしろ例外
    2. 残存者負担の弊害
    3. ジャパン・プレミアムの発生と邦銀の国際的役割の低下
    4. 悪循環の発生
    5. ビッグバンへの不十分な備え
  2. 今なぜ公的資金の導入が求められるのか
    1. 不良債権の重し
    2. 経済的「汚染」の懸念
    3. 金融規律の確立
  3. 公的資金投入に際し遵守すべき原則と運営ルール
    1. 社会的合意としての預金者、投資家および保険・年金契約者の保護
    2. 「特別会計」によるアカウンタビリティの確保
    3. 自己規律の確立という目標への橋渡し
    4. 預金保険機構の権限強化
    5. 預金保険機構による資産内容の洗い出しと資産・負債の売却
    6. 不良債権回収機構の整備
    7. 保険・年金契約者、投資家の保護

21世紀政策研究所